月がきれいな秋に読みたくなるお月様の絵本3冊

厳しい残暑が続いていますが、朝晩は虫の音が聞こ画てきて少しづつ秋めいてきました。秋の夜といえば虫の音も良いですが、月や星もきれいに見えますよね。2018年の中秋の名月は9月24日(月)。もう一か月もないんですね!(゚Д゚)そこで今回は月にまつわる絵本3冊をご紹介します。

0歳から読める月の絵本「おつきさまこんばんは」

林 明子/作 福音館書店/出版

二匹の猫と黒い家のシルエットから始まり、屋根のうえから徐々にお月さまが見えてくる。

「おつきさま こんばんは」

と顔を出したと思ったら、横から雲がやってきてお月さまを隠してしまいます。

「くもさん どいて おつきさまの おかおが みえない」

お月さまが雲にすっぽりと隠れてしまった時の猫のシルエットがおもしろい↓

「ぎゃー、お月さまかくれちゃったーー!」とでも言っていそう。お月さまだけでなく、シルエットだけで描かれている猫の動きにも注目です。

雲が「ごめん ごめん」と去っていくとお月様が「こんばんは こんばんは」とニコニコしながらもう一度現れます。

お月様の表情がとっても豊かで、困った顔、笑った顔、そして最後の裏表紙にはあっかんべーをしたおちゃめな顔。子供も一緒にこんばんはして笑ったり、雲に隠れるお月さまに焦ったり。読んでいると、お月さまも子供もクルクル表情が変わって面白いです(*‘∀‘)

お話も絵の構成も単純なので分かりやすく、ストーリー性のある絵本をはじめて読んでみようと言う時にオススメ。0歳から読める内容ですが、1歳くらいになるとよりストーリーを理解できてより楽しめるようになります。

 

読んだ後に温かい気持ちになれる「14ひきのおつきみ」

いわむら かずお/作 童心社/出版

物語はネズミの子供くんちゃんが、木の上へ登っていく場面から始まります。

「くんちゃんがのぼっていく。ぐーいぐい のぼっていく。」

しばらく木を登っていく場面が続いた後、着いた先の木の上で、ネズミの兄弟達は何かを工作中。木の枝をひもで縛って、いったい何を作っているのやら。

「おつきみだいが できた。ずっと ずっと とおくがみえる。」

お月をするのかー(*‘∀‘)

出来上がったお月見台にお供え物をして、家族みんなでお月見。昇ってきたお月さまに手を合わせるネズミの家族。思わず一緒に「おつきさん ありがとう」と手を合わせたくなります。

シリーズを通して自然の描写が美しい絵ですが、「14ひきのおつきみ」では夕暮れから徐々に暗くなっていく色の移り変わりが見事です。私は小学生になって初めて14匹シリーズを読んだ時、「きれいな絵だなぁ」と見入ってしまったのを今でも覚えています。

14匹シリーズの絵本は娘のお気に入りで何冊か持っていますが、どの本も読んだ後に「家族っていいなぁ」とほんわかあったかーい気持ちになれますよ(*’ω’*)読み聞かせは2~3歳ごろからがおススメ。

 

ダイナミックな仕掛け絵本「パパ、お月さまとって!」

エリック=カール/作 もりひさし/訳 偕成社/出版

お月様を見たモニカという女の子。

「おつきさまと あそびたいな。」

手を伸ばしても当然、月に手は届きません。

「パパ、お月さま とって!」

娘の無茶振りに答えるパパ。はしごを使ってお月さまへ向かいます。

「むすめのモニカが あんたとあそびたがってるんだ」

でも持って帰るのには大きすぎるお月さま。そこでパパは月の満ち欠けにより小さくなったお月さまを持って帰ることにします。

パパにお月さまを取ってもらったモニカは、お月様と一緒にとんだり踊ったりして遊びます。その間にもお月さまは小さくなっていき、ポッと消えてしまいます。消えてしまったお月さまとモニカはまた会えるのか・・?

「はらぺこあおむし」で有名なエリック=カール作の絵本です。先に紹介した「おつきさまこんばんは」や「14ひきのおつきみ」よりも絵も仕掛けも、ストーリーもダイナミック!!

お月さま取りに行くって言って、本当に取りに行くんだ・・。そんで、本当に取ってきちゃうんだ。。大人だったら「無茶あるなー」って思ってしまうところですが、子どもって素直ですね。月が出ているとジャンプしたり高いところに登って取ろうとします。

そして私に一言「ママ、お月さまとって!」

よじ登って取ったマネするしかないですよね(;・∀・)

絵のタッチも豪快で、筆の跡がくっきりと見えます。

そして何と言ってもまんまるお月さまの仕掛けページが大きい!!

ページを開くとぶわっと大きなお月さま登場。これには子供も大人もビックリです。複雑な折られ方をしているページですが、次のページをめくれば不思議なことに、きちんと折りたたまれます。

日本人が書いた前述2冊の絵本ではお月さまを見ると「こんばんは」「ありがとう」とあいさつしていますが、外国では月に対して違った感覚を持っているんですかね。3冊の絵本をあらためて読んでいたらそんなことを感じました。何冊か読み比べてみると面白いですね(‘ω’)ノ

読み聞かせのオススメは1~2歳くらいからです。

 

毎年お月見団子を作ってはすぐに全部食べてしまいますが(食いしん坊が多い)、今年は14匹のネズミの家族を見習ってススキと一緒にお供えしようかなぁ。

最後まで読んでいただきありがとうございました。それではまた、次回の更新で\\\\٩( ‘ω’ )و ////